きょうせい大船渡が目指す支援のかたち(3つの行動)
つなぐ支援
スタッフは全員が専門職ではありませんが、利用可能な制度や専門職と機能連携協働や民間団体、自治会、地域住民とも協働や情報収集しながら支援が必要な人や制度の狭間で福祉サービスなどを利用しにくい人へサービスをつなぐ支援をします。
つながる支援
アウトリーチやハイリスク世帯への継続的な見守り訪問、自治会運営サポート、また生活相談などを受けて、必要な機関へのつなぎも行っています。訪問世帯と信頼関係が築かれるまで何度も訪問することもあります。
参加支援
「おたがいさま」という助け合いの気持ちが、誰もが心地よく暮らせる社会につながり、また人と人の温かいつながりを創り、生きていく力をもたらしてくれます。誰かとつながる場所を持っている。住み慣れた地域でいつまでも暮らし続ける。支え合いの地域へ。
令和5年度 活動内容
- 見守り訪問、生活相談&生活相談窓口、交流機会創出(被災世帯等に対するパーソナルサポート事業)
- 災害公営住宅自治会組織運営支援、コミュニティ形成支援(災害公営住宅コミュニティサポート事業)
- ひまわりプロジェクト参加(福島支援)
- 令和5年度7月大雨による被災者支援(秋田豪雨災害)
令和5年度 数字で見る実績報告
被災世帯等に対するパーソナルサポート
活 動 | 実 績 |
---|---|
訪問活動 | 973件(継続:957、新規16) |
生活再建相談支援 | 55件 |
交流機会創出活動 | 116件(外出支援など) |
低所得・孤立世帯や家計課題を抱える世帯に対して生活困窮者自立相談支援等(社会福祉協議会など)と情報共有・協働しながら、支援プランに基づいた食料支援(緊急一時支援)を実施している。
※協賛:特定非営利活動法人フードバンク岩手
主食(白米) | 15㎏ |
主食(麺類、アルファ化米など) | 280個 |
副食(缶詰類) | 41個 |
副食(レトルト類) | 77個 |
提供世帯数 | 87世帯 |
被災世帯の訪問・相談支援は新型コロナウイルス感染症が2類から5類に移行してから支援対象世帯の受け入れも少しずつ良くなっていったが、緊急的対応や多機関協働によるサポートが必要なケースも多くなりつつある。交流機会創出活動の中で居場所につながる支援では、在宅、災害公営住宅世帯の社会的孤立状態、あるいはその疑いのある世帯を中心とした参加働きかけを継続しながら居場所の開設を目指す。既存の社会保障制度や地域資源では対応困難な支援においては地域協働・連携を役割分担するだけでなく、機能の組み合わせなど連携を強化することを視野に入れながら取り組む。
災害公営住宅コミュニティサポート
活 動 | 実 績 |
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訪問活動 | 512件(25団地中) |
コミュニティ相談支援 | 21件 |
交流機会創出活動 | 132件(住民活動の活性化など) |
2023年度 災害公営住宅訪問一覧(合計:512件)
4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 |
37件 | 57件 | 38件 | 40件 | 50件 | 38件 | 48件 | 37件 | 53件 | 40件 | 31件 | 43件 |
活動は団地の規模や地域性もあり、それぞれのニーズに即した対応が求められた。自治会運営支援は話し合いの場づくり、自治会規約づくり、住民集会に向けた助言や補助活動を行い、運営基盤の整備につながった。
交流機会創出では住民イベントのコーディネートやサロン開催など行った。
災害公営住宅は高齢化や高齢独居世帯が増加しつつあり、社会的孤立に陥らないよう、地域で安心して生活できる環境は誰かと「つながっている」こと。それは自治活動が安定運営されるためにも必要であると実感した。