つながる場所

 令和6年1月1日に発生した石川県能登地方を震源とする地震により、被害に遭われた皆さまに心よりお見舞い申し上げます。被災地が少しでも早く復興し、余震や寒さを強いられながら暮らす被災された皆様の生活が一日でも早く平穏に戻られますことを心からお祈り申し上げます。

 東日本大震災という未曾有の災害を経験した訪問先の方の中にも、石川県能登半島地震の様子を知り同じように胸を痛めている方々が大勢おります。
なかには、独居生活で1日誰とも会わず話す機会もなく不安が大きくなってしまい体調を崩す人もおり、東日本大震災からもうすぐ13年を迎えようとしている今でも心の復興の速度は人それぞれです。
言葉ではなんとも言い表す事のできない感情ですが、少しでも抱えている気持ちに寄り添い元気になってもらいたいと思い『きょうせい新年会』を実施しました。

 皆でテーブルを囲みながら和やかに食事。じゃんけん大会やカラオケ、準備していた歌詞カードを見ながらワンフレーズずつマイクを回し、どなたでも楽しく参加してもらえるようにしました。

 参加者最高齢は92歳のAさん!!この日はデイサービス通所日でしたが新年会をとても楽しみにしていたと、デイサービスをお休みして参加してくれました。いつもおしとやかでお上品なAさんですが、この日はAさんから「お座敷小唄の振付を教えるので皆で踊りたいわ」という声が上がり、Aさんの手踊りを手本に踊りや歌で盛り上がり会場が一気に賑やかに。場内が一体感に包まれました✨

じゃんけん大会優勝者には景品として参加者全員分の クッキーが渡されました

“懐かしい”と曲に合わせて自然と手が動き出すAさん

みんな揃って記念撮影

能登半島地震のニュースに周囲が心配するほど気分が落ちていた参加者さんのひとりも、会が進むにつれ曲が流れると真っ先に踊り出し、初めて会った人とも楽しんでお話できたようで「こんなに動いたのは久しぶり。今日はとっても楽しかった。このまま車を降りたくないわ。また誘ってね。」と元気になってもらえたようでスタッフも安心しました。

笑顔には気持ちをリラックスさせる効果があるそうです。
しんどい時や気分の上がらない時は無理はせずお一人で抱え込まずに、つながりながら進んでいきましょう。

【記事:大和田】