7月24日は市内の災害公営住宅団地集会所にて、住民さんを対象に「緊急連絡カード」作成会を開催しました。
災害公営住宅は高齢独居の方が多く暮らしていらっしゃいますが、その中で参加者は7名でした。
今回の作成会は日ごろ訪問しながら傾聴や安否確認、生活相談などで住民さんと顔見知りのパーソナルスタッフが各戸へ告知し、コミュニティスタッフがカード作成会を進めるやり方です。
緊急連絡カードはその人が緊急搬送される事態になったときに役立つ情報をまとめておくカードです。玄関先や冷蔵庫のドアなどに何気なく吊るして置くのがおすすめです。
何よりも、住民さんがこのカードを作成するために集まることが大事だと思っています。災害公営住宅は玄関ドアが重く、締め切っているお宅が多いので気軽に声掛けできない?と住宅完成当初からそのような声がありました。
住民アンケートでは震災前と比べてご近所さんや地域の人との交流の機会が減ったという回答は約43%で、増えた回答は約10%です。また、公営住宅や地域に困ったときに相談できる人は「1~2人いる」が約43%で「いない」は約27%でした。そしてもっと交流機会が増えたらよいと感じている方はとても多いようです。
高齢独居のお宅では誰とも話さない日があると言います。交流が少なく、誰とも話さない暮らしは張りも味気もないです。関わり合う人はたくさんいたほうが絶対いいですよね!
ある住民さんはこんなカード作らなくてもわたしは大丈夫!と言っていましたが、周囲のみなさんに釣られてきちんとカードを仕上げてもらいました。出来上がったカードはスタッフがラミネートフィルム加工し、各々で保存してもらうことに。また、この日はスタッフも初めてお会いする高齢独居の住民さんも参加しており、話し相手に訪問して欲しいとご要望いただきました。
カード作成後はお茶っこしました。
みなさん、何度か顔を合わせるうちに「顔見知り」さんになり、話も弾みます。ほんとにいいことだなと思いました。
望む孤独はあっても、望まない孤独状態はあってはなりません。
実はこの日は地元紙の取材を受けました。
文:佐々木 敦子